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1973年のピンボール  著:村上春樹

小説
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[内容紹介]


電灯のスイッチを切って
扉を後ろ手に閉めるまでの長い時間
僕は後ろを振り向かなかった。

一度も振り向かなかった。


東京で友人と小さな翻訳事務所を経営する〈僕〉と
大学をやめ故郷の街で長い時間を過ごす〈鼠〉。

二人は痛みを抱えながらも
それぞれの儀式で青春に別れを告げる。

『風の歌を聴け』から3年後
ひとつの季節の終焉と始まりの予感。

「初期三部作」第二作。