兄の終い 著:村井理子 ノンフィクション 2020.03.312021.07.03 ノンフィクション おすすめの書籍 [本ページはプロモーションが含まれています] [内容紹介] 一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。 憎かった兄が死んだ。 残された元妻、息子、私(いもうと) 怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。 「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します。実は、お兄様のご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」 寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた1本の電話。 それは、唯一の肉親であり、もう何年も会っていなかった兄の訃報だった。 第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一君。 いまは児童相談所に保護されているという。 いつかこんな日が来る予感はあった。 金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。 二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、一人で死んだのだ。 急なことに呆然としている私に刑事は言った。 「ご遺体を引き取りに塩釜署にお越しいただきたいのです」 兄は確かに優しいところもある人だった。 わかり合えなくても、嫌いきることはできない。 どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。 遺体を引き取り、火葬し、ゴミ屋敷と化している兄のアパートを整理し、引き払う。 そして、何より、良一君の今後のことがある。 兄の人生を終うため、私(いもうと)、元妻(加奈子ちゃん)、そして息子(良一君)の5日間の修羅場が幕を開ける。 ▼ 詳細はこちらから ▼ 兄の終いposted with ヨメレバ村井理子 CCCメディアハウス 2020年04月01日 楽天ブックス楽天koboKindle